なぜ文書は嘘になるのか
設計が変わる → 仕様書は共有ドライブの .docx → AI が開けない →
コードから推測する → 文書が実物と食い違う → 誰も開かなくなる。
仕事のほとんどは、AI が読めるテキストへ移った。残っているのは「その仕事がどうあるべきかを書いた文書」だけ。 Word・Excel・PDF や多くの文書 SaaS が AI に渡すのは、中身の見えないバイナリか、差分の取れない API になる。 だから AI はコードのほうを見て、文書はそこから離れていく。
md-business は、その正本を Markdown へ移す OSS(MIT)。請求書・検証シート・基本設計書・ API 仕様書・DB 設計書を、YAML frontmatter と JSON Schema 検証付きの Markdown で持つ。 人が読む形式を取り上げはしない。人は PDF・Google Sheets・専用ビューワーで読み、 AI は同じファイルを読み、直し、検証し、差分を出す。
どう繋がっているか
Markdown ← 正本。1 文書 1 ファイル
↓
JSON Schema 検証 ← 壊れた請求書は、誰かが押印する前に落ちる
↓
AI が直す ← MCP 経由で、いま開いているフォルダの中を
↓
git diff でレビュー・承認 ← どの行が変わったかが見える
↓
PDF・Sheets・Chrome・デスクトップ ← 人が実際に読む形
要点は最後の行。文書は、人が信用できる形で読んで初めてレビューされたことになる —— A4 の請求書、表になった検証シート。下が Markdown であることは、そこを変えない。
デスクトップアプリの中身
入れる前に、何ができるのかを見る。
いずれもモックではなく、ダミーデータのフォルダ (scripts/demo-workspace)を 開いて撮ったアプリの実画面。実在の社名・登録番号・口座は写っていない。 画面は日本語表示だが、English・中文・한국어 も同梱している。
いま書ける文書
invoice 実装済み
適格請求書。登録番号・税率ごとの内訳・合計の自動計算まで含む。
spec 実装済み
基本設計書。システム概要・画面・データフロー・受入条件を節として持つ。
test-spec 実装済み
検証シート。ケースごとの OK / NG / 保留を表で埋め、Google Sheets と往復できる。
api-spec 未実装
API 詳細設計書。エンドポイントのリクエスト / レスポンス定義と例。
db-spec / nosql-db-spec 未実装
RDB / NoSQL の DB 設計書。項目単位の定義とリレーション。
読み方・直し方
デスクトップアプリ Windows / macOS
単体で動くビューワー兼エディタ(Tauri 2 + SvelteKit)。文書種別ごとの専用ビュー、
左右 2 画面のライブ編集、A4 PDF 出力、自動更新。MCP サーバーを内蔵しているので、
AI クライアント(Claude Code・Claude Desktop・Cursor・Cline …)が、いま開いているフォルダの文書を
読み書きできる —— MCP タブの接続設定を一度貼るだけ。
ダウンロード → AI を繋ぐ →
操作マニュアル →
Chrome 拡張 公開中
ローカルの .md を Chrome で開き、業務文書として表示して A4 PDF に出す。
Chrome ウェブストア →
Google Workspace アドオン 審査中
検証シートなどを Google スプレッドシートとして編集し、結果を GitHub リポジトリへ
1 コミットで押し戻す —— git push と同じ考え方で。
PWA ビューワー 開発中
Astro 5 + Lit。インストールせずブラウザで見る。
レンダラー(Paged.js)
Markdown から A4 印刷品質の PDF を生成する。
zumen と組み合わせる
zumen — AI が描き、人が直し、その直しが壊れない構成図
構成図をテキストで持つエディタ。AI が描いた図を人が 1 か所だけ直しても、 次に AI が描き直したときにその直しが消えない。MCP の口を持つので、エージェントに直接描かせられる。
考え方が同じなので、そのまま噛み合う。md-business は文書を、zumen は図を、 どちらも人と AI が同じテキストを直す正本として持つ。設計書の本文は md-business、 その中の構成図は zumen —— 文書と図が別のファイル形式に分かれず、どちらも同じリポジトリで差分が取れる。
基本設計書の中に、図をテキストのまま書ける。本文に ```zumen の囲みを置くと、
プレビュー・PDF・HTML / 画像の書き出しのすべてで構成図として描かれる。構成が変わったら囲みの中を直すだけで、
図を描き直して貼り替える手間が無い。AI には両方の MCP サーバーを繋いでおけば、設計書を直すついでに図も直せる。
```zumen の囲みは、次のデスクトップ版から使える。
まだ出来ていないこと
- api-spec と db-spec は未実装。その 2 つが必要な文書なら、まだ使える状態ではない。
- Google Workspace アドオンは審査中。Sheets との往復は、まだ Marketplace から入れられない。
- スキーマは日本の様式が前提。請求書は適格請求書の規則に沿っており、他国の税制は想定していない。
- サーバーもアカウントも無い。ファイルは手元のディスクと Git リポジトリにだけ残る。 これは意図した設計だが、裏を返すと、文書を渡す手段がリポジトリ以外に無いということでもある。
そのほか
- デスクトップアプリのダウンロード
- 操作マニュアル(日本語) · User guide (English)
- ソース・Issue・リリース
- README(日本語) · README (English)
- 不具合を知らせる
- zumen —
zumenの囲みを描いている作図ツール - プライバシーポリシー · ライセンス(MIT)