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本が読者に届くまで(売れ残りが、逆向きに戻ってくる)

本が読者に届くまで(売れ残りが、逆向きに戻ってくる)

出版社から取次・書店を経て読者に至る流れと、売れ残りが返品として逆向きに戻ることを示した構成図。委託販売・配本・定価販売(再販制度)・直取引のネット書店を線で分け、取次が問屋であると同時に金融の役目を担うことを書き入れた図

この図は、下の 1 枚の YAML から描かれています。手で図形を動かしてはいません。

正本に書いてある決まりごと

本の流通がほかの商品と違うのは、売れ残りが戻ってくるから。書店は本を買い取っていない —— 委託販売なので、売れなければ取次へ返し、取次は出版社へ返す。モノが下へ行き、返品が上へ戻る二重の流れが、この図の中身。

明治の末、雑誌の返品制(売れ残りを引き取る売り方)が広まったのが始まりとされる。(特定の年と社名は、一次資料で確かめていないので書かない。)書店から見れば、在庫を抱える危険を負わずに棚を作れるということ。

1953 年(昭和 28 年)の独占禁止法改正で再販売価格維持の適用除外ができ、書籍・雑誌・新聞・レコード盤の定価販売の慣行が追認された。出典:公正取引委員会「著作物再販制度の取扱いについて」(平成 13 年 3 月 23 日)https://www.jftc.go.jp/hourei_files/chosakuken.pdf (2026-10-02 照合)。値引きで競争しない代わりに、流通の効率化が進みにくいという指摘が付いて回る。

取次は、ただの問屋ではない。書店からの代金回収を繰り延べ、出版社へは委託販売の代金を見込みで先に払う ——実質的に金融の役目を担っている。だから「取次が倒れると出版社が資金繰りで倒れる」という言われ方をする。

いまは直取引が増えている。 大手出版社の一部が、ネット書店と取次を通さない取引を始めている ——図の真ん中を飛ばす線が太くなっていく、ということ。

正本(YAML)

examples/gallery/299-本が読者に届くまで.zumen.yaml

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