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石油が製品に分かれるまで(分けるだけでは、足りない)

石油が製品に分かれるまで(分けるだけでは、足りない)

原油が常圧蒸留装置で軽い留分(石油ガス・ナフサ・灯油・軽油・A 重油)と常圧残渣油に分かれ、残渣油が減圧蒸留で減圧軽油と減圧残渣油になり、それぞれ流動接触分解(FCC)・水素化分解・熱分解(コーカー)で壊されて軽い油になり、水素化精製と接触改質を経て製品に至るまでを並べた構成図

この図は、下の 1 枚の YAML から描かれています。手で図形を動かしてはいません。

正本に書いてある決まりごと

蒸留は「分ける」工程で、「作る」工程ではない。原油に入っている軽い油の量は決まっているのに、世の中が欲しがる量はそれより多い ——だから重いものを壊して、軽いものを作る。

常圧蒸留装置が、沸点の違いで原油を分ける。上からLP ガス・ナフサ・灯油・軽油、そして塔の底に常圧残渣油(重油の留分)が残る。(A 重油は留分の名前ではなく、軽油に重い油を少し混ぜて作る製品。)

残渣油はさらに減圧蒸留装置へ。圧を下げると低い温度で沸くので、そのままでは分解してしまう重い油からも減圧軽油を搾れる。

流動接触分解(FCC)は減圧軽油などを壊して、分解ガソリン(ガソリンの基材)・LP ガス・分解軽油にする。水素化分解は水素を加えながら壊して、ナフサ・灯油・軽油にする。熱分解(コーカー)は減圧残渣油から、ガス・ナフサ・軽油の留分と石油コークスを作る。

分解装置は、需要の形に合わせて分子の大きさを変える装置である。

水素化精製で硫黄などの不純物を除き、接触改質でガソリンのオクタン価を上げる。改質に回すナフサも、先に水素化精製で硫黄を除く(改質の触媒が硫黄で効かなくなるため)。分ける → 壊す → 整えるの 3 段で、ようやく製品になる。

出典:石油連盟「製油所の精製工程」https://www.paj.gr.jp/statis/faq/67(蒸留・脱硫・分解・改質の 4 工程と留分の名前。2026-10-02 照合)。各分解装置が出す製品の内訳は装置と運転で変わる —— ここに書いたのは主なものだけ。

鉄の側は見本 323、下水は見本 321。

正本(YAML)

examples/gallery/338-石油が製品に分かれるまで.zumen.yaml

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