設備・電気
配光曲線と照度計算(lm は器具の話、lx は机の上の話)
配光曲線(lm は器具の話、lx は机の上の話)
この図は、下の 1 枚の YAML から描かれています。手で図形を動かしてはいません。
正本に書いてある決まりごと
配光曲線は、方向ごとの光度(cd)を、下向きに開いた極座標で読む図。集光は真下 2,500cd・60° で 39cd(cos⁶ の配光)、拡散は真下 1,000cd・60° でも 500cd(cos の配光)。全部足した量は Φ = 2π × I₀ ÷ (n+1) で、集光 約 2,200lm・拡散 約 3,100lm ——lm は拡散のほうが 4 割多いのに、真下の明るさは集光が 2.5 倍。
単位が 4 つあるのは、測る場所が違うから。 光束 lm は器具から出ていく総量、光度 cd はある向きへの強さ、照度 lx は面が受け取った量、輝度 cd/m² は目に見えるまぶしさ。買うときに見るのは lm、設計で要るのは lx —— 配光曲線は、その 2 つをつなぐ唯一の資料。
逐点法。 E = I × cosθ ÷ R² —— 高さ 2.5m の集光器具なら、真下 400lx が 1.4m 横へずれただけで 110lx(4 分の 1)。落ちる原因は、距離の 2 乗と、斜めに当たる cos の 2 つ。
光束法。 E = F × N × U × M ÷ A —— 5,000lm のシーリング 1 台で 12 畳(20m²)なら120lx。U(照明率)と M(保守率)で、出した光の半分は着く前に消える。
要る明るさは、部屋ではなく作業で決まる。JIS Z 9110:2024 は 2024 年の改正(:2024)で総則だけになり、屋内の数値は JIS Z 9125:2023 へ移った ——古い早見表は「JIS Z 9110:2010 の表」として同じ数字を載せているが、いまの出どころは Z 9125。事務室 750lx・会議室 500lx に対して、居間の全般は 50lx —— 団らん 200lx、読書 500lx。手元だけ 500lx にして部屋は暗いままにするのがタスク・アンビエントで、1 灯で部屋ぜんぶを明るくする方法では、この差を作れない。
現行版は JIS Z 9110:2024(2024-12-20 改正)。数値の出どころは JIS Z 9125:2023 のほう。出典:日本規格協会 JIS Z 9110:2024 の書誌(webdesk.jsa.or.jp、取得 2026-09-29)、パナソニック「JIS Z 9110:2024 改正」解説 https://www2.panasonic.biz/jp/lighting/plam/jis-z9110/ (旧版は :2010、住宅も Z 9125:2023 へ。取得 2026-10-02)
正本(YAML)
examples/gallery/264-配光曲線と照度計算.zumen.yaml