建築・土木

地籍図(線ではなく、点の座標でできている)

地籍図(線ではなく、点の座標でできている)

地籍図の例。3 筆の区画に地番・地目・面積、筆界点と図根点、道路と方位・縮尺を入れた図と、座標法による面積計算、地籍調査の流れ、公図との違い、筆界と所有権界の違い

この図は、下の 1 枚の YAML から描かれています。手で図形を動かしてはいません。

正本に書いてある決まりごと

地籍図は「絵」ではなく、点の座標の集まり。 筆界点を平面直角座標系の (X, Y) で持ち、線はその点を結んだ結果 —— だから図から測るのではなく、座標から面積が計算で出る。

面積は、測るのではなく計算する(座標法)。平面直角座標系は X 軸が北、Y 軸が東(数学の x・y と逆。平成 14 年国土交通省告示第 9 号)。4 点 (X, Y) = (0.00, 0.00) (0.00, 18.20) (14.60, 20.50) (13.10, 1.80) なら、Σ X_i(Y_i+1 − Y_i−1)= −507.99(左回りに番号を振ったので負。大きさを使う)、÷ 2 = 253.995。地積は宅地なら 0.01m² 未満を切り捨てる(不動産登記規則 第 100 条)ので 253.99m²(四捨五入の 254.00 ではない)。同じ点を使えば、誰が計算しても同じ面積になる ——登記簿の地積が地籍調査で変わるのは測り方が変わったからで、土地が増えたわけではない。

流れは 準備 → 一筆地調査 → 地籍測量 → 閲覧 → 認証 → 登記所送付。立会いが 2 番目に来るのが、この調査の性格 ——測ってから所有者に見せるのではなく、所有者が立ち会って境界を確認してから測る。認証された成果は登記所へ送られ、地籍図は不動産登記法 14 条の地図として備え付けられる。

公図と地籍図は別のもの。 公図は地籍調査に基づかない「地図に準ずる図面」で、精度は地籍図のほうが高い —— 現地と合わない図面が、今も登記所にある。

筆界は、話し合いでは動かせない。 筆界は公法上の境界で、当事者の合意では動かない(動かすには分筆・合筆の登記が要る)。所有権界は私法上の境界で、合意で動かせる。一筆地調査の立会いは、合意を作る場ではなく、もとからある筆界を確認する場。

正本(YAML)

examples/gallery/271-地籍図.zumen.yaml

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