建築・土木

車いすの基本寸法(通れることと、向きを変えられることは別)

車いすの基本寸法(通れることと、向きを変えられることは別)

車いす(700 × 1,200mm)に転回の 1,400 角・回転の φ1,500・大型用の φ1,800 を同じ縮尺で重ねた図と、JIS の寸法、出入口 800・廊下 850・すれ違い 1,800 の有効幅、勾配 1/12 の意味

この図は、下の 1 枚の YAML から描かれています。手で図形を動かしてはいません。

正本に書いてある決まりごと

通れることと、向きを変えられることは別の話。幅 700 の車いすは 800 の出入口を通れるが、その先で向きを変えられるとはかぎらない ——通路には 1,400 角(転回 180°)、個室には φ1,500(回転 360°) が要り、大型の電動車いすでは φ1,800 で考える。

車いすの大きさは JIS で「これ以下」と決まっている ——全幅 700mm 以下・全長 1,200mm 以下・全高 1,200mm 以下(フットサポート高は 50mm 以上。JIS T 9201・T 9203)。(1,090mm は、電動車いすがバックミラーを持つときの高さ。全高ではない。)建物側は上限いっぱいの車いすが来ても通れるように作るので、「うちの車いすは細いから」では施設の設計はできない。

まっすぐ通れる幅と、すれ違える幅はちがう。不特定多数が使う建物の経路(移動等円滑化経路)は、出入口 800mm 以上・廊下 1,200mm 以上、50m 以内ごとに転回できる場所(バリアフリー法施行令 第 19 条)。1,200 は 1 台が通れて、人が横向きになればすれ違える幅。人と車いすは 1,500、車いす同士は 1,800 で止まらずにすれ違える(国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」第 3 章 基本寸法)。住宅(日本住宅性能表示基準の高齢者等配慮)の廊下 850mm は、別の物差し。

段差を消すと、長さが要る。 勾配 1/12 は高さ 1 に対して長さ 12 なので、玄関の 1 段(15cm)をスロープにすると1.8m の助走路が要る ——「段差をなくす」は、場所を用意するということ。(勾配 1/12 以下で、しかも高さ 16cm 以下なら、手すりは要らない。バリアフリー法施行令 第 13 条。)JIS T 9201 の版は確かめていない。

正本(YAML)

examples/gallery/285-車いすの基本寸法.zumen.yaml

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