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製麹の品温(時計ではなく、温度で次へ進む)

製麹の品温(時計ではなく、温度で次へ進む)

横軸に 0〜48 時間、縦軸に 30〜46℃ をとった製麹の品温の折れ線。引込 35℃・種切り 32℃・切り返し・盛 35℃・仲仕事 36℃・仕舞仕事 39℃・出麹 42℃ を打った図と、総破精・突き破精の米粒断面、工程と品温・麹歩合・手を 3 回入れる理由の表

この図は、下の 1 枚の YAML から描かれています。手で図形を動かしてはいません。

正本に書いてある決まりごと

製麹は、2 日かけて品温を登らせる作業。引込(蒸米を麹室へ入れる。約 35℃)→ 種切り・床もみ(麹菌をふる。約 32℃)→切り返し(床もみから 10〜12 時間。32〜34℃)→ 盛(切り返しから 12〜14 時間。約 35℃)→仲仕事(盛から 6〜8 時間。35〜37℃)→ 仕舞仕事(さらに 4〜6 時間。38〜40℃)→出麹(さらに 8〜12 時間。最高 40〜43℃)。

全体でおよそ 48 時間だが、蔵と麹の種類で 30〜50 時間の幅がある ——時計ではなく品温で次へ進むので、図の横軸は目安でしかない。

手を 3 回入れる理由。 菌糸が増えるほど麹は自分で発熱する。放っておくと中心が熱く外が冷たくなるので、切り返し・仲仕事・仕舞仕事でほぐし、広げ、温度と湿気を揃え、酸素を入れる。発熱は止められないので、手を入れる回数で温度を作る —— 登り方そのものが麹の設計図。

菌糸が米のどこまで入るかで、味が変わる。総破精(そうはぜ)は米粒ぜんたいに菌糸が入り、酵素の力が強く濃醇でコクのある味。突き破精(つきはぜ)は点々と深く入り、酵素の力は中くらいですっきりと上品な味。

麹は原料ではなく、道具に近い。 総米のおよそ 20% を麹米に回す(特定名称酒ではこうじ米 15% 以上と決まっている。清酒の製法品質表示基準)。残りは掛米で、蒸すだけ。

見本 287(日本酒の三段仕込み)と対。 あちらは仕込みの並び、こちらはその前の 2 日間。

正本(YAML)

examples/gallery/292-製麹の品温.zumen.yaml

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