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治験の三つの相(人数ではなく、「誰に試すか」で分かれている)
治験の三つの相(人数ではなく、「誰に試すか」で分かれている)
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正本に書いてある決まりごと
治験の相は、人数で分かれているのではない。誰に試すかで分かれていて、その順番に意味がある。
第 I 相 —— 自由意思に基づき志願した健常成人。病気の人ではなく、健康な人に試す。見るのは効くかどうかではなく、薬物動態(体の中でどう動き、どう消えるか)と安全性。効き目を確かめる段ではないので、患者に負担をかける理由が無い。ただし抗悪性腫瘍薬のように健康な人に明らかな毒性が出る薬は、はじめから患者で行う。
第 II 相 —— 比較的軽度な、少数例の患者。ここで初めて患者に試す。有効性・安全性・薬物動態の検討 ——対象は軽症または症状の安定している患者。ここで用法・用量の見当をつけ、第 III 相へ進む情報を集める。
第 III 相 —— 上市後に実際にその化合物を使うであろう患者。数百例以上の規模になることもあり、多施設共同で行う。ここで初めて「効く」ことを検証する(それまでは検討)。
検討と検証は、違う言葉として使い分けられている。第 I 相・第 II 相は「検討」、第 III 相が「検証」。試す相手が実際の使い手に近づくほど、言葉が強くなる。(「検証」は ICH E8「臨床試験の一般指針」の分け方 —— 臨床薬理・探索的・検証的 —— の言葉。平成 4 年の指針は第 III 相の目的も「検討」と書いている。)
人数は結果であって、条件ではない。「実際に使う患者」を集めれば数百例になるだけで、先に人数を決めて相を分けているのではない。
出典:厚生労働省「治験」ホームページ(治験の 3 つの段階)、「新医薬品の臨床評価に関する一般指針について」(平成 4 年 6 月 29 日 薬新薬第 43 号。第 I 相の対象と抗悪性腫瘍薬の例外、第 II 相の「軽症又は症状の安定している患者」)。取得 2026-10-02
正本(YAML)
examples/gallery/301-治験の三つの相.zumen.yaml